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環境ニュース[国内]

NEC、ビッグデータ分析でのビルのエネルギー需要予測実証実験を大林組と実施

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.10.31 【情報源】企業/2013.10.29 発表

 NECは、ビッグデータ(大量の各種データ)分析技術を活用してビルのエネルギー需要を予測する実証実験を大林組と実施した。大林組の技術研究所本館(東京・清瀬市)で行った結果、膨大なデータから規則性を自動的に発見し、人による複雑な作業なく電力使用量と熱量を予測できた。大林組はエネルギー管理システムに採用する。
 NECが開発した「異種混合学習技術」と呼ぶ分析技術を使った。ビッグデータに混在するデータ同士の関連性から多数の規則性を自動で発見し、参照する規則を自動的に切り替える技術で、単一の規則性だけを発見・参照する従来方法では分析が不可能だった、状況に応じて規則性が変化するデータでも、高精度に予測できるようになる。
 実験では技術研究所本館の過去2年間の電力使用量、空調に使用した温水と冷水の熱量、気象、営業日、日付、在籍者数などのデータを基に、電力使用量と熱量の予測を試みた。冬期営業日の昼間、夜間、祭日などで異なる規則性を自動的に見付け、人手でのデータ分割不要で24時間後や1カ月後などの電力使用量と熱量を予測できた。
 大林組は、技術研究所内の全てのビルを対象に、2014年11月にエネルギー管理の高度化を計画し、今回の実証実験結果を受けてNECのエネルギー需要予測システムの採用を予定している。NECは今後も異種混合学習技術を利用した実証実験を顧客と行い、この学習技術を使ったエネルギー需要予測ソリューションのメニュー化を進める。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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