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環境ニュース[国内]

川崎重工、米ボーイングの次世代中小型民間機用発電システムの共同開発に参画

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2013.10.28 【情報源】企業/2013.10.24 発表

 川崎重工業は、米ボーイングの次世代中小型民間航空機用発電システムの国際共同開発事業に参画する。初期から関わって発電システムの設計を取りまとめ、製品開発段階での優位性を確保する。一般財団法人日本航空機開発協会(JADC)、ベアリング(軸受け)大手の日本精工も参加し、2015年度末までの実用化レベル到達を目指す。
 次世代の中小型民間機では、これまで以上に燃費性能の向上やCO2排出量削減が求められ、航空機の電動化や大容量化に対応した発電システムが必要になることから、共同で開発する。JADCは開発計画の取りまとめを担当し、日本精工は要素試験を手掛ける。
 航空機用発電システムはエンジンの回転から電力を発生させる電源装置で、変動するエンジン回転数を定速駆動機構で調整し、一定の速度で発電機を回して安定した電力を供給する役割がある。川崎重工は従来型の油圧式ではなく、高効率・高耐久性が特長のトラクションドライブ式と呼ぶ油の粘性を利用した機構を製品化している。
 同方式は無段変速に使われる機構の1つで、今回の開発ではこの方式を応用・発展させる。エンジンへの負荷を低減すると同時に、発電システムへの負荷増大に対応し、エンジン出力が低い地上でのアイドル時や降下時などでも安定的に駆動して大容量の電力が供給できる。次世代中小型民間機は2020年代後半の就航が予想される。【川崎重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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