一般財団法人環境イノベーション情報機構
ヨハネスブルグサミット合意文書案 森林分野は国連森林フォーラムの成果反映
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2002.06.17 【情報源】林野庁/2002.06.10 発表
インドネシアのバリ島で開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット)」第4回閣僚級準備会合では、会合の最終目的であった、ヨハネスブルグサミットでの採択予定文書「世界実施文書」案については全体として合意されない部分が多く残り、今後の協議に持ち越されることとなった。しかし森林関連部分については、(1)森林の多面的な便益の重要性の認識、(2)森林法規の実行、(3)林産物の違法な国際貿易への対処、(4)これまで国連で合意された行動提案の実施状況の報告、(5)持続可能な森林経営の実施のためのパートナーシップの形成−−などの内容を盛り込むことがまとまった。この部分は2002年3月に開催された「国連森林フォーラム(UNFF)」第2回会合で採択された閣僚メッセージが反映されたもの。また、日本・インドネシア両国は今回の会合開催中、「アジア森林パートナーシップ(AFP)」への参加をアセアン諸国、先進国、関連国際機関に対し呼びかけた。「アジア森林パートナーシップ」はアジア地域での持続可能な森林経営の促進を目的とした国際的なパートナーシップとして、2002年5月2日に日本・インドネシア両国間で形成が合意された組織。なお両国は今回の会合だけでなく、ヨハネスブルグサミットに向けて引き続き参加の呼びかけを行っていく予定だ。【林野庁】