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環境ニュース[国内]

パナソニック、使用済み家電の鉄スクラップを自社製品に再利用

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2013.08.06 【情報源】企業/2013.08.02 発表

 パナソニックは、使用済みの家電製品で発生する鉄スクラップをリサイクルし、自社グループの製品の鋼板に再利用する資源循環を本格化する。電炉大手の東京製鉄と共同で実施する。パナソニックグループ傘下の家電リサイクル工場が処理した鉄スクラップを東京製鉄が電炉鋼板に加工し、パナソニックグループが購入する仕組みとなる。
 循環型の製品作りを促進するとともに、価格・納入面で鉄資源の安定調達を図る。パナソニックは東京製鉄とともに、電炉鋼板の薄肉化や皮膜耐食性とプレス加工性を高めた材料を開発し、製品で求められる品質性能を確保して洗濯機、照明器具、溶接機などに採用してきた。今回こうした実績を踏まえて再利用の枠組みを構築した。
 家電リサイクル工場のパナソニックエコテクノロジーセンター(PETEC)=兵庫県加東市=で回収・処理した家電製品からの鉄スクラップを東京製鉄の岡山工場(岡山県倉敷市)で電炉鋼板に加工する。資源循環の枠組み第一弾として、パナホームがこの電炉鋼板を調達して建築用鋼板(天井材)に7月から使用している。
 新枠組みでは、PETECが出荷する鉄スクラップと東京製鉄から調達する電炉鋼材の価格について両社で協議した変動ルールで決めるため、コスト面で有利となる。パナソニックは適用製品の拡大を進める。使用済み家電からの鉄スクラップで製造した電炉鋼板を安定した価格で購入して再び製品に使用する枠組みは、電機業界では初めてになる。【YKK AP(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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