一般財団法人環境イノベーション情報機構
東芝、環境配慮型の商業施設構築に向けた実証試験を米国で伊藤忠商事などと開始
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2013.02.04 【情報源】企業/2013.01.31 発表
東芝は、環境配慮型の商業施設構築に向けた実証プロジェクトを、米国インディアナ州でショッピングセンター開発大手のサイモン・プロパティ、米国電力大手のデューク・エナジー、伊藤忠商事と2月1日(現地時間)に始める。太陽光発電、蓄電池と連携した電気自動車(EV)充電システムの試験を実施してシステムの商用化を目指す。このプロジェクトは、東芝、デューク・エナジー、伊藤忠商事などが参画してインディアナ州でエネルギー技術のプロジェクト開発を進めるNPO「エナジー・システムズ・ネットワーク(ESN)」の実証試験。サイモン・プロパティが展開するショッピングセンター「サイモンモール」の店舗「クレイ・テラス」(カーメル市)で2014年7月まで行う。
試験設備は、出力10kWの太陽光発電システムと、容量42kWhの定置型蓄電池システム、制御システム、充電スタンド(急速充電1台、通常充電2台)で構成する。太陽光発電で発電した電力を蓄電池にため、EVの充電で蓄電池からの放電を優先させて配電系統の安定化を図る「プラグイン・エコシステム」と呼ぶ仕組みについて検証する。
プラグイン・エコシステムは、ショッピングセンターの買い物客が買い物中に駐車場に設置した充電スタンドでEVを充電し、再生可能エネルギーの利用拡大と、時間の有効活用を可能にする。東芝は試験を通じて商業施設に設置した蓄電池の充放電性能を評価するとともに、制御データを集めてシステムに反映し、事業展開につなげる。【(株)東芝】