平成１２年における海の環境犯罪の状況

　海上保安庁では、平成１２年の「海の環境犯罪の状況」を発表した。この発表によると、平成１２年の海上環境法令違反送致件数は、全体として減少している。内訳をみると、廃棄物不法投棄について、船舶からの投棄事犯は減少したものの、陸からの投棄事犯は増加している。また、廃船不法投棄は依然として増加傾向にあり、特に、ＦＲＰ（繊維強化プラスチック）廃船の不法投棄は過去最高となっている。なお、外国船舶の油等不法排出事犯の担保金提供額が平成８年７月の日本国内での国連海洋法条約発効以降の累計額で、１億５,０００万円を突破した。【海上保安庁】