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環境ニュース[国内]

JR東日本、上越新幹線の雪対策の熱源にヒートポンプを複数台利用して効果を検証

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.12.14 【情報源】企業/2012.12.14 発表

 JR東日本は、上越新幹線の雪対策を行う散水消雪設備の熱源にヒートポンプを複数台利用し、CO2排出量の削減効果を検証する。ヒートポンプによって空気熱で水を予熱することで、ボイラーの化石燃料使用量を削減する。加えて、予熱したエネルギーを最大限に有効活用するため、既存のボイラーの運転方法を変更して最適化する。
 新潟県の豪雪地帯を通る上越新幹線は、上毛高原駅(群馬県みなかみ町)と新潟駅(新潟市中央区)の間を中心に消雪区間が75.3kmあり、消雪設備を備える基地を32カ所に設置している。散水消雪は、貯水槽にためた水をボイラーで加熱して温水にし、線路に沿って設けたスプリンクラーから線路に散水して雪を溶かす仕組みとなる。
 2011年12月〜2012年3月に、燕三条駅(新潟県三条市)と新潟駅の間の金巻消雪基地に大型のヒートポンプ1台を設置して基礎試験を実施。寒冷地でもヒートポンプの空気熱が利用可能だと分かり、約7%のCO2排出量削減効果が期待できることを確認した。基礎試験を踏まえ、今回、ヒートポンプ3台に規模を拡大し、実用化を目指す。
 金巻消雪基地から1つ新潟駅寄りの五年消雪基地で、2013年1月から3台のヒートポンプを使用して長期耐久試験を実施する。ヒートポンプでの予熱とボイラーシステムの効果的な加熱の組み合わせや、ヒートポンプとボイラーシステムを制御するシステムの開発、有効性の確認などを進める。試験結果を基に、実用化に向けて検証する。【東日本旅客鉄道(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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