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環境ニュース[国内]

モントリオール議定書第24回締約国会合 開催

地球環境 オゾン層】 【掲載日】2012.11.21 【情報源】環境省/2012.11.21 発表

 2012年11月12日から16日まで、スイスのジュネーブで「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書第24回締約国会合(MOP24)」が開催された。
 今回の会合では、昨年に引き続き、オゾン層を破壊しないが高い温室効果を有する代替フロンであるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の扱いおよびその代替技術に関する議論が関心を集めた。また、臭化メチルを含むオゾン層破壊物質(ODS)に関する不可欠用途申請等につき、コンタクトグループや少人数会合等を含めた長時間にわたる交渉が行われた。
 その結果、HFCについては、生産・消費を規制するためにモントリオール議定書を改正するとの北米三か国(米・カナダ・メキシコ)等による提案が昨年に引き続き提出された。
 ODSでないHFCについて、モントリオール議定書の枠組みで議論することに対してインド、中国、ブラジル等の途上国より引き続き強い反発があったが、我が国を含む先進国等は議論を行うべきと主張したため、ディスカッショングループが設けられた。同グループでは、代替技術や財政面の課題等について、これまでの会議に比べ実質的な議論が行われたが、各国の状況等に係る情報交換にとどまり、来年開催される第33回公開作業部会(OEWG33)で引き続き扱われることとなった。
 臭化メチルについては、米、カナダ及び豪からの2014年のイチゴ栽培土壌くん蒸用途等の不可欠用途申請に関し、MBTOC(臭化メチル技術選択肢委員会)により削減された勧告数量を受け入れられないとして三ヶ国は申請数量をそのまま認めることを求め、これに反対するEUとの間で議論が行われたが、最終的に申請数量どおり採択された。
 また、臭化メチルの検疫及び輸出前の使用(QPSMB)についてEU等から提出された決定案についてコンタクトグループで議論が行われ、昨年の決定に基づき各国から提出される情報も考慮して、OEWG33においてTEAP(技術経済評価パネル)に対して要請する分析の内容を検討すること、事務局が各国に対して昨年の決定に基づく情報提出をリマインドすること等が採択された。
 なお、会合の前日には、本年がモントリオール議定書採択25周年にあたることから、モントリオール議定書採択25周年記念セミナーが開催された。【環境省】

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