三菱レイヨン・クリンスイ、省資源につながる携帯型浄水器でスポーツ向けを発売

【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.10.29 【情報源】企業／2012.10.24 発表

　三菱レイヨングループで浄水器、医療用水処理装置の三菱レイヨン・クリンスイは、省資源につながる携帯型の浄水器「クリンスイタンブラー」で、新たにスポーツ時の水分補給向けの「TM804」を11月上旬に発売する。容量や浄水システムを引き継ぎながら、スポーツでの利用を想定して水がこぼれにくい構造にするとともに、開閉を容易にした。

　クリンスイタンブラーは、外に持ち出すという従来にない発想の携帯型浄水器として4月に販売を始めた。外出先で公共施設などの水道水を浄水して飲む新しいスタイルの提案が、環境意識の高まりから広く受け入れられ、年間販売目標の10万個を3カ月で達成するヒット商品となった。三菱レイヨン・クリンスイは成長商品と位置付け、改良型を投入する。

　TM804は、従来のクリンスイタンブラーをベースに、スポーツ時に給水・浄水して飲むことを念頭に置いて開発した。密閉タイプのキャップを採用して容器内の水をこぼれにくくしたほか、片手でワンタッチ操作して簡単に開閉できる飲み口にした。さらに飲み口を広めにすることで、ふたを外す必要なく飲み口から水を入れられるように利便性を高めた。

　市販されているPETボトル入りの水飲料からクリンスイタンブラーに替えると、PETボトル容器の化石由来原料を減らすことができ、ごみの排出も削減する。高さ17.1cm、幅7.2cm、奥行き7.7cm、重さ135g。水は250mL入り、満水時の重さは400gになる。水を入れて本体を振ることで浄水し、活性炭で残留塩素を除去する。3150円。スポーツ店や雑貨店で販売する。【三菱レイヨン（株）】