一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱電機、海外向けエレベーターで中南米の中低層ビル用を発売、消費電力を低減
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.10.26 【情報源】企業/2012.10.24 発表
三菱電機は、海外向けエレベーターの主力機種「NEXIEZ(ネクシーズ)」の新機種として、中南米地域の中低層マンションやオフィスビルをターゲットにした「NEXIEZ-GPX(ネクシーズ・ジーピーエックス)」を中南米市場で11月1日に発売する。LED(発光ダイオード)照明や、新しい巻き上げ機の採用で消費電力を低減する。新興国の経済発展による建設需要増に伴ってエレベーター市場が拡大傾向にある中、ニーズが多様化していることから、中南米に絞った新機種を展開。ネクシーズをベースに、中南米で増えている中低層ビルに対応した仕様とデザインを投入する。中南米では快適性、安全性と低価格が求められ、消費電力を削減して運用コストを抑える。
エレベーターのかご室内のダウンライト(天井の埋め込み照明)にLEDを使用し、白熱電球を使った場合と比べて消費電力を88%削減する。加えて、かごを上下に駆動させる巻き上げ機には永久磁石を使ったギアのない構造を採り入れ、従来の歯車式のインバーター制御のシステムと比較して消費電力を20%低減し、省エネを図る。
中南米地域の建築デザインや色彩との親和性を持たせた4種類のかご室を用意した。かご室内の天井は曲線を施した立体的な造りにし、LEDダウンライトで光の質感も重視した。現地の拠点が製造・エンジニアリングを担当して輸送を効率化することで、価格競争力を高めると同時に納期を短縮する。2013年度に800台の販売を目標にした。【ダイキン工業(株)】