一般財団法人環境イノベーション情報機構
しゅんせつ兼油回収船の「白山丸」の完成式挙行へ
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2002.05.09 【情報源】国土交通省/2002.05.09 発表
国土交通省北陸地方整備局では、外洋での油流出事故に備えて大型油回収装置を搭載したしゅんせつ兼油回収船の「白山丸」の完成式を平成14年5月16日に東京港晴海ふ頭客船バースで挙行する。平成9年1月の「ナホトカ号」の重油流出事故を契機に、外洋での流出油防除体制の強化が求められていることから、同省では新潟西港のしゅんせつ船「白山丸」の代替船として、平成12年秋からこの建造工事を進めてきた。
完成式の後は新潟西港付近の海域で最終的な総合試験を行い、平成14年8月末に完工の予定。北陸地方整備局の新潟港湾空港工事事務所(新潟市)に配備され、通常は新潟西港のしゅんせつ船として稼働する。
しゅんせつ兼油回収船の配備は名古屋港、北九州港に続き全国で3隻目で、日本海側では初めて。
今回の「白山」配備により、油流出事故発生時の現場到着時間や回収作業の時間が大幅に短縮する見込みで、特に日本海沿岸で油流出事故が発生した場合は24時間以内に対応が可能となるほか、事故発生後48時間以内には3隻ある油回収船の全てについて、日本周辺のほぼ全域への出動、対応が可能となる。【国土交通省】