一般財団法人環境イノベーション情報機構
オムロン、グループ会社が環境車・蓄電器用の最小・最軽量のDCパワーリレー発売
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.08.24 【情報源】企業/2012.08.21 発表
オムロングループでリレー(継電器)・周辺機器を手掛けるオムロンリレーアンドデバイスは、ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)といった環境対応車や蓄電器用の最小・最軽量のDC(直流)パワーリレーを10月1日発売する。搭載機器を小型・軽量化するための部品を求める声に応え、容量、重量とも同社の同クラス製品と比べ、半分にした。DCパワーリレーは、直流回路の高電圧・高負荷容量の領域でスイッチの開閉を可能にしたリレーで、新製品は、独自の封止技術と新しい制御設計を採用した。接点電圧の最大値400V、接点電流の最大値60Aクラスで縦、横、高さが28mm、40mm、50mmと世界最小、重さも約140gで世界最軽量。搭載する機器を小さく軽くでき、配線や取り付けも容易になる。
HV、EVをはじめとした高電圧バッテリーを使う環境対応車のメーンリレーやバッテリー遮断ユニット内のリレー、EV・プラグインハイブリッド車(PHV)の充・給電器や補器、燃料電池コージェネレーション(熱電併給)システムや太陽光発電システムの給電回路、蓄電器のほか、エレベーター、産業ロボット、試験装置など産業機器が主な用途となる。
自動車業界で環境対応車の供給が拡大し、自動車メーカーはDCの負荷を制御する技術を重視している。併せて走行距離を伸ばすための技術が不可欠となり、回路設計の柔軟性を高めるとともに、機器を小型・軽量にできる部品へのニーズが高まっていた。今後、さらに高容量クラスのリレーの投入も予定し、商品のラインアップを拡充させていく。【オムロン(株)】