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環境ニュース[国内]

伊藤忠商事、医療・一般用の移動可能な大容量リチウムイオン電池を販売開始

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2012.08.09 【情報源】企業/2012.08.06 発表

 伊藤忠商事は、医療用および一般用として、移動可能な大容量リチウムイオン電池の販売を始める。電力供給不足や災害時に対応する。車に載せて運び、停電地域などに持ち込んで電力を確保することができる。2.2kWhの容量があり、重さ25kg、サイズは幅27cm、奥行き33cm、高さ44cmとコンパクトで、同じ電池容量で比較すると、業界最軽量・最小となる。
 市場ニーズを基に伊藤忠が企画し、リチウムイオン電池を中心にした二次電池技術の韓国ネクスコンテクノロジーが開発・製造した。32型テレビを15時間視聴できるほか、スマートフォン(高機能携帯電話)や一般的な携帯電話を140時間充電可能。冷蔵庫も稼働できる。本体の実用充電時間は4時間。電池残量や充放電の状態を液晶で表示する。
 医療機関向けと、一般ユーザー向けの2タイプを用意。医療機関向けの開発には、医療機器販売のアイ・エム・アイがかかわった。家電に加えて人工呼吸器、吸引器、酸素濃縮器などが動作し、人工呼吸器なら約50時間稼働できる。大人が1人で持ち運べるサイズと重さのため、医療機関で停電が起きた場合でも必要な場所に持って行くことで混乱を避けられる。
 一般ユーザー向けは企業やコンビニエンスストア、マンションなどを対象にし、同時にアイ・エム・アイの協力で医療機関向けを病院、クリニックに展開。2012年度に500台の販売を見込んでいる。伊藤忠は、今回販売開始する移動可能なリチウムイオン電池以外にも、工場用、商業ビル用や、大規模再生可能エネルギー向け定置型蓄電池でラインアップを拡充して積極展開する。【伊藤忠商事】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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