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環境ニュース[国内]

富士通、農業経営を効率化する業界で初めての食・農クラウドサービスを10月開始

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2012.07.23 【情報源】企業/2012.07.18 発表

 富士通は、農業経営を効率化する業界で初めての食・農に特化したクラウドサービス「Akisai(アキサイ=秋彩)」を10月から順次始める。コメや野菜などの露地栽培、施設園芸、畜産など農業経営を包括的に支援する。クラウドは、インターネットを介してソフト・サービスを提供する仕組みを指し、情報通信技術の活用を通して農業経営と生産、販売を支える。

 経験や勘に頼っている部分をデータで「見える化」することが最大の特長となる。現在の農業の現場は、できた作物を売るという考えが中心で、全生産物の収益と生産コストだけを把握する経営になっている。しかし収益を拡大するためには、作物ごとの費用構造や収益率をデータにして活用する企業に似た効率的な経営が求められることから、アキサイを展開する。

 アキサイは、農業現場と、食関連企業のマネジメント支援サービスを提供する。農業現場向けは、農場に設置したセンサーやカメラで気温、土壌の温度、日射量などを測定し、農家がモバイル端末に打ち込んだ作業実績、生産履歴、生育情報をサーバーに蓄積。データの可視化によって計画に対する実績が分かり、改善を図ることで収穫量や品質の向上を可能にする。

 食品加工や小売り、外食など食関連企業向けは、数百から数千の契約農家の生育情報などが一元管理でき、作物の生産段階から全体の状況を把握して調達コストを削減できるほか、供給の過不足を防いで仕入れを安定化させられる。農業現場向けは月額4万円から、食関連企業用は同10万円から。2015年度までに2万件の利用を目指し、累計150億円の売り上げを目標にする。【富士通(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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