一般財団法人環境イノベーション情報機構
日産自動車、EV「リーフ」からの電力供給システムによる節電対策を北九州で実施
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.07.11 【情報源】企業/2012.07.09 発表
日産自動車は、原子力発電所が運転を停止していることから今夏、電力需給が厳しくなると見込まれる九州電力地域の北九州市で、電気自動車(EV)「リーフ」から建物に電力供給するシステム「LEAF to Home(リーフ・トゥー・ホーム)」を使った節電対策を実施する。日産がリーフと、給電・充電装置の「EVパワーステーション」を無償提供する。日産は北九州市と、EV普及のためのパートナーシップを2009年12月に締結していることから、市の安定的な電力需給につなげるため、リーフで協力する。「日産リーフで節電アクション」と名付けた取り組みとなり、現段階で電力需給が全国で最も厳しいと予想される関西電力地域の大阪府、大阪市での展開を既に決めている。北九州市は2件目として行う。
北九州市内の複数の公共施設にリーフとEVパワーステーションのセットを無償で貸し出すほか、市内の民間向けにも50台分を用意する。市内在住者か、車庫証明場所が市内の法人を対象に公募して抽選で決める。申し込みは、7月22日午後6時まで受け付ける。無償貸与は2013年3月末までとなり、期間終了後は買い取り、リース利用、返却から選択することになる。
リーフ・トゥー・ホームは、リーフの急速充電ポートにつないだEVパワーステーションを建物の分電盤に接続する仕組み。リーフに搭載する容量24kWhの駆動用バッテリーに夜間電力や太陽光発電の発電電力をため、電力需給がひっ迫する日中に使用してピークシフトを図る。日産は節電に協力すると同時に、リーフ・トゥー・ホームの効果をアピールする。【日産自動車(株)】