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環境ニュース[国内]

東芝、家庭用燃料電池「エネファーム」に停電時の自立運転機能を搭載して出荷開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.06.27 【情報源】企業/2012.06.25 発表

 東芝と、グループで燃料電池を手掛ける東芝燃料電池システム(東芝FCP)は、家庭用燃料電池コージェネレーション熱電併給)システム「エネファーム」で、停電時でも継続して運転できる自立運転機能を搭載した機種を開発した。販売元の都市ガス・LPガス(液化石油ガス)会社に東芝FCPから出荷を始めた。業界で初めてバッテリー不要の自立運転機能を搭載したモデルとなり、停電しても電気機器を使用できる。

 新製品は、総合効率を世界最高水準に高めて3月に出荷開始した現行のエネファームをベースに、自立運転機能を加えた。停電が発生した場合でも、都市ガスやLPガスの供給が続けられてエネファームが発電中なら、電力会社からの系統電力の供給なしに、自立して発電を継続する。自立運転時の専用コンセントを通じて情報収集用のテレビ、ノートパソコン、夜間の照明、扇風機などを続けて利用できる。

 自立運転の供給電力はモデルによって最大700Wと同350Wとなり、700Wには「自立切換ボックス」が付き、350Wは自立切換ボックスありとなしのモデルを用意した。それぞれ都市ガス用とLPガス用がある。自立切換ボックス搭載機は、停電の際、給湯機(貯湯ユニット)の電源を商用電源のコンセントからエネファームにつなぎ換える必要がなく、そのまま給湯できる。

 東芝は2009年にエネファームの販売を始めて以来、2012年5月までに約1万台を出荷。今後も開発を進め、2015年度に8万台の出荷を目指す。ガス会社のうち大阪ガスは、この自立運転機能付きエネファームの販売を7月17日に始める。大阪ガスは2009年から2012年6月20日までに累計約8400台のエネファームを販売した。2012年度は、2011年度実績の約2倍の6000台を目標にしている。【東芝(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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