一般財団法人環境イノベーション情報機構
大阪ガス、三菱商事、シャープ、カナダ・オンタリオ州で太陽光発電事業を共同展開
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.06.19 【情報源】企業/2012.06.15 発表
大阪ガス、三菱商事、シャープの3社は、カナダ東部のオンタリオ州で太陽光発電事業を共同で展開する。シャープの100%子会社が開発してきた9カ所の太陽光発電所を買い取り、推進することで合意した。太陽光発電所は2012年末から2013年末にかけて順次、商業運転を始める予定となり、発電した電力は同州の電力公社に売電する。3社は、カナダに共同で設立する会社を通じて事業に出資する。出資比率は大阪ガスと三菱商事がそれぞれ44.95%、シャープが10.1%。資金は、三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行、三井住友信託銀行のプロジェクトファイナンスから調達し、みずほコーポレート銀行がファイナンシャルアドバイザーを務める。
9カ所の発電所を合わせた容量は約10万kWあり、年間発電電力量は、オンタリオ州の約1万世帯の電力需要に相当する1億1000万kWhを見込んでいる。運転開始後、発電した電力は、1kWhあたり0.443カナダドル(約35円)で20年間、同州電力公社に供給する。同州が導入しているクリーンエネルギー固定価格買い取り制度の適用を受ける。
オンタリオ州はクリーンエネルギー計画を2009年に策定。環境負荷が大きい石炭火力発電から、太陽光発電、風力発電、バイオマス(生物資源)発電などへの転換を図っている。固定買い取り制度もその計画に基づいて実施された。大阪ガス、三菱商事、シャープはこの事業によって、国内外で大規模太陽光発電事業を行う経験を蓄積する。【大阪ガス(株)】【三菱商事(株)】【シャープ(株)】