一般財団法人環境イノベーション情報機構
ホンダ、北米で今夏発売予定の小型車「フィットEV」が米国最高の電費性能を達成
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2012.06.12 【情報源】企業/2012.06.08 発表
ホンダが北米で今夏発売を予定している電気自動車(EV)の小型車「フィットEV」の北米仕様車が、米国で最高となる電費(交流電力消費率)性能を達成した。米国環境保護庁(EPA)から、100マイル(約161km)あたり29kWhの認可を取得した。ガソリンに換算した燃費では1ガロン(約3.8L)で118マイル(約190km)となり、1Lで約50kmに相当する。電費は、走行距離と走行後の充電に必要な交流充電電力量から算出する。今回EPAから取得したのは、米国で定められた条件での値となり、利用者が使用する環境や運転方法などに応じて異なる。ガソリンへの換算は、ガソリン1ガロンと等価な電気エネルギーを33.7kWhとして算出している。リットルに直すと1Lが約8.9kWhの計算になる。
フィットEV北米仕様は、高効率の電動駆動装置と、容量20kWhのリチウムイオン電池を搭載する。満充電で走行できる実用航続距離は82マイル(約132km)。モーターの最高出力は92kWあり、最高速度は時速90マイル(約144km)。バッテリー残量警告灯点灯から満充電までの充電時間は120Vで15時間以下、240Vだと3時間以下になっている。
フィットEVは、米国西海岸のカリフォルニア州と同オレゴン州で2012年夏、東海岸地区で2013年にリース販売を始める予定。2011年11月にロサンゼルスで開かれたオートショーでフィットEVの概要を公表した時点では、3年で約1100台の販売を計画している。日本では、最高電費を達成した北米仕様とは一部異なるが、2012年夏にリースで投入する。【本田技研工業(株)】