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環境ニュース[国内]

JFEエンジニアリング、蓄冷性素材をビル空調の節電対策に利用するパックを販売

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.04.26 【情報源】企業/2012.04.23 発表

 JFEエンジニアリングは、冷気を蓄える蓄冷性に優れる素材を既存ビルの節電対策用として水蓄熱空調に利用するパックの販売と、エンジニアリングサービスを始めた。素材は「ネオホワイト」と呼び、これを封入したパックを水蓄熱空調の水槽内に入れることで、水を循環するシステムを維持しながら配管の付け替え工事不要で導入を可能にする。

 ネオホワイトは、JFEエンジニアリングが独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発研究機構(NEDO)と共同開発した素材。7℃程度で固体になり、その際に水の2倍の冷たさを蓄える性質がある。ネオホワイト溶液を熱媒体に利用した蓄熱空調システムは、夜間に蓄えた冷熱を日中に放出し、冷凍機などの機器の消費電力を低減する効果がある。

 建物全体のピーク時の使用電力を最大10%程度削減でき、省電力効果の高い新たな空調システムとして実用化されて利用が始まっているが、今回、導入を容易にして経済的に使うことを目的にネオホワイトのパックを開発した。パックを水蓄熱空調の水槽内に置くだけでネオホワイト溶液を使用する蓄熱空調と同等の省電力効果が得られるという。

 JFEエンジニアリングはパックの販売と併せて、水槽内への設置数、配置方法、既存設備の改良などのエンジニアリングも実施する。水蓄熱空調を採用している既存ビルは国内の業務・産業分野で数千カ所あるとみられ、簡単に省エネが可能になるパックの利点を訴え、ピーク電力削減・節電対策が求められるビルの水蓄熱空調への導入を促していく。【JFEエンジニアリング(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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