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環境ニュース[国内]

シャープ、イタリア電力大手系との合弁会社が大規模太陽光発電所5カ所で稼働開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.04.16 【情報源】企業/2012.04.12 発表

 シャープがイタリアの電力最大手、エネルのグループ会社で再生可能エネルギー発電事業を展開するエネル・グリーン・パワー(EGP)とイタリアに立ち上げた太陽光の独立発電事業(IPP)合弁会社、エネル・グリーンパワー・アンド・シャープ・ソーラー・エナジー(ESSE)が、イタリアで大規模太陽光発電所5カ所の稼働を始めた。太陽電池の設置容量は合わせて約14.4MW(1万4400kW)になる。

 稼働した太陽光発電所は、南部のカラブリア州4カ所と、中部のラツィオ州1カ所。カラブリア州アルトモンテの8.2MW(8200kW)が最大で、次いでラツィオ州ラティーナの2.6MW(2600kW)。残りのカラブリア州3カ所は1.4MW(1400kW)、1.2MW(1200kW)、1MW(1000kW)。年間発電量は、イタリアの一般家庭約7200世帯の年間消費電力量にあたる計1950万kWhと予想され、約1万tのCO2排出を削減する。

 5カ所の太陽光発電所では、シャープ、EGPと、欧州を代表する半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクスの3社で設立した薄膜太陽電池製造の合弁会社、3Sunが生産したモジュールを採用した。薄膜太陽電池省資源で生産工程が短く、高温地域での発電能力に優れる特長があり、大規模太陽光発電所向けに世界的に期待できるという。欧州でも大規模太陽光発電所の設置が拡大する見通しで、需要が見込まれる。

 ESSEは2010年7月に設立し、出資比率はEGPが50%、シャープが40%、シャープのイタリア販売会社、シャープエレクトロニクスイタリアが10%。今回の5カ所の稼働によって、イタリアで6カ所計約20MW(2万kW)の太陽光発電所が商業運転中になった。今後、欧州のほか地中海地域を中心にした中東、アフリカで太陽光発電事業を進め、2016年末までに累計500MW(50万kW)以上の発電所建設を計画する。【シャープ(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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