一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱商事など、千葉・船橋の再開発で環境配慮型の街づくり構想を本格的に開始
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2012.03.27 【情報源】企業/2012.03.23 発表
三菱商事は、千葉県船橋市の東武野田線・新船橋駅東地区の再開発「(仮称)船橋北本町プロジェクト」で、環境配慮型の街づくりを野村不動産と本格的に始める。「スマートシェア・タウン構想」と呼び、両社の強みを活用して最新の環境技術を取り入れた先進的なシステムを共有する仕組みを整え、継続的に環境価値を創造できる街づくりを目指す。総敷地面積は11万2084m2。イオンが同駅西地区に4月25日に開店を予定し、構想を一体的に進める大型商業施設「イオンモール船橋」を合わせると約17万6000m2になる。1497戸の分譲マンション、42戸の一戸建て住宅、大型公園、病院などを備える。マンションの入居は2013年3月からの予定。構想には最先端技術の「スマート」と住民同士の絆「シェア=共有」の意味を込めた。
電気自動車(EV)、電気自転車を積極的に導入し、マンション居住者用の自走式駐車場のうち200区画をEV対応にするほか、各所に急速・普通充電器を設置。5台のEVや、電気自動車のシェアリングも行う。太陽光発電、リチウムイオン電池、EVのバッテリーを組み合わせて非常時・災害時の電源を確保し、共用スペースのクラブハウスで利用できるようにする。
マンション各住戸のエネルギー使用をスマートメーター(次世代電力量計)で「見える化」するとともに、電力量消費のランキング表示などで省エネ意識を高める。削減したCO2は「国内クレジット制度」を利用して排出枠にすることを予定し、街の運営やコミュニティーづくりに還元する。街の名前は、3案から選ぶ投票の結果「船橋森のシティ」に決まった。
イオンモール船橋は、総合スーパーのイオン船橋店を核店舗に158の専門店が入る。イオンで12カ所目となる従来店舗比のCO2削減量30%が目標の「エコストア」で、高効率空調システムを導入し、施設全体の照明の97.6%をLED(発光ダイオード)にした。駐車場スペースには3基のEV充電ステーションを設置する。開店に先立ち、1万本の苗木を植える植樹祭も開く。【三菱商事(株)】