一般財団法人環境イノベーション情報機構
三井住友銀行、メキシコ石油公社と施設内でのCO2排出削減対策に関する覚書締結
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.03.08 【情報源】企業/2012.03.07 発表
三井住友銀行は、メキシコ最大の国営企業で世界4位の原油生産者、メキシコ石油公社と、同公社の施設内でのCO2排出削減対策に関する覚書を結んだ。将来の「二国間オフセット・クレジット制度」の成立を視野に、日本の技術や製品を導入する。併せて、同公社で実施するCO2排出削減対策についての金融面での支援も検討する。二国間オフセット・クレジット制度は、日本の環境技術・製品を活用した相手国での温暖化ガス排出削減事業を、日本の削減貢献分として評価する仕組み。日本政府が構築を目指している。メキシコ石油公社はメキシコ唯一の原油・天然ガス・精製品生産者で、石油は同国の主要産業だがCO2排出源でもあり、日本の技術・製品で削減する。
メキシコは、石油や天然ガスなどを燃料にした火力発電が電力供給の中心となり、経済発展に伴って電力消費量が増加しているためCO2排出量が増え、環境対策が大きな課題になっている。省エネや再生可能エネルギー導入に向けた取り組みが強く求められていることから、メキシコ石油公社は三井住友銀行の協力を受けて対策を講じる。
メキシコは温室効果ガス削減の潜在性が高い有望市場と考えられ、三井住友銀行は覚書によって、日本企業のメキシコでの温暖化ガス排出削減の事業機会を発掘し、事業を金融面で支える。三井住友銀行は、排出削減関連ビジネスを含む環境、新エネルギー、水、資源の4つの成長が見込まれる産業分野で、多面的な展開を強化している。【(株)三井住友銀行】