一般財団法人環境イノベーション情報機構
NEC、PCの消費電力を削減する省エネオフィスサービスを社内の2万4000台に導入
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.02.10 【情報源】企業/2012.02.07 発表
NECは、パソコンの消費電力を削減する省エネオフィスサービスとして販売している「エネパルPC」を自社内のデスクトップパソコン2万4000台に導入した。サービス利用前と比べ、パソコンの消費電力を平均20%削減した。約2万6000本分のスギの木に相当する年間365tのCO2排出量削減を見込んでいる。2万4000台のデスクトップは、常時稼動が必要なシステム監視用やコールセンター用など、エネパルPCの利用が業務上難しいパソコンを除く社内全台にあたる。2009年11月にエネパルPCの販売を始めた後、消費電力削減効果が大きいデスクトップを対象に、2010年6月に府中事業所(東京都府中市)に導入。それを皮切りに、各拠点に拡大した。
エネパルPCは、パソコン1台ごとの消費電力量、CO2排出量を「見える化」するとともに複数のパソコンの利用状況を一元管理するサービス。一元管理によって部、課単位でのCO2削減目標の設定と進ちょくの集計ができ、社員の環境意識向上を図る。パソコンに対する利用者の行動パターンを学習し、自動的に消費電力をコントロールする機能もある。
エネパルPCはNECのデータセンターからネットワークを通して提供する形式となり、顧客企業はサーバーが不要で初期投資を抑制できる。NECは、自社での省エネ効果を打ち出しながらエネパルPCの販売を進める一方、今後も自社の電力使用量抑制とCO2排出削減に向け、情報通信技術を活用したエネルギー使用量の見える化や制御に取り組んでいく。【日本電気(株)】