一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁 2011年3月のエルニーニョ監視速報を発表
【地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2011.04.11 【情報源】気象庁/2011.04.11 発表
気象庁は、エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する2011年1月の太平洋赤道域の大気・海洋の状況と2011年8月までの見通しについて発表した。発表では、各種の観測データとエルニーニョ予測モデルを用いた解析の結果から、2010年の夏から発生していたラニーニャ現象は、春のうちに終息し、夏は平常の状態が続く可能性が高いとの見解を示した。
また、インド洋熱帯域の海面水温は、12月から基準値より低い値で推移していたが、今後夏にかけて基準値に近づくとの予測を示した。
ラニーニャ現象が与える影響としては、3月の日本の天候では、東・西日本、沖縄・奄美の低温、東日本太平洋側、西日本と沖縄・奄美の少雨、東日本太平洋側と西日本の多照が西太平洋熱帯域高温時の傾向に一致していた。また、世界の天候では、メキシコ北部付近の異常高温、インドネシア半島付近と中米から南米北部にかけての異常低温、米国南部からメキシコにかけての異常少雨がラニーニャ現象時の特徴に一致していた。【気象庁】