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環境ニュース[海外]

一般廃棄物の処理に関する一括命令を閣議決定

ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】ドイツ/2000.09.27 発表

 ドイツ政府は、9月27日、一般廃棄物の処理に関する一括命令を閣議決定した。
 3つの命令からなる一括命令は、既存の行政内部の技術指針(Technische Anleitung Siedlungsabfall;TASi)に代えて、外部効果をもつ命令の形式で制定されることとなった。
 また、内容的にも、一般廃棄物について、環境にやさしい処分場への廃棄方法を確立するための重要な一歩になっている。
 まず、環境に配慮した一般廃棄物の廃棄に関する命令(Verordnung ueber Ablagung von Siedlungsabfaellen)は、一般廃棄物を事前処理なしに処分場に廃棄することを、遅くとも2005年6月までに取りやめるよう命じている。また、老朽化した処分場への廃棄も、同時期に終了させるよう命じている。処分場からの有害な汚水とガスの漏出を予防するのが、その目的である。
 次いで、生物学的廃棄物処理施設に関する命令(Verordnung ueber Anlage zur biologischen Behandlung von Abfaellen)は、生物学的事前処理施設の設置と運転に、厳格な要件を課し、施設からの排気等による環境汚染を予防するもの。生物学的事前処理施設は、その利用について長く議論が交わされた後、1998年、SPDと緑の党の連立合意に際して、利用推進の方向性が定められた。その後の研究成果を踏まえて、今回、熱処理とならぶ第二の廃棄物事前処理方法として、厳格な要件を課した上で利用することが決定された。
 最後に、排水命令の改正に関する命令(Verordnung zur Aenderung der Abwasserverordnung)は、生物事前処理施設からの排水に関する規定を新たに加えるもの。
 なお、この一括命令は、今後、連邦参議院での同意手続に入り、同意が得られた場合には、今年中にも施行される見込み。

(訳注:命令案では、Siedlungsabfaelleを「家政からの廃棄物、及び、家政からの廃棄物と性状・構成の点で類似する、他の領域からの廃棄物、とりわけ、家庭ゴミ、粗大ゴミ、公園ゴミ、家庭ゴミに類する営業ゴミ、市場ゴミ、道路清掃ゴミを指す」と定義しており、一般廃棄物に近いと考えられるため「一般廃棄物」と訳した)【ドイツ連邦環境省】

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