一般財団法人環境イノベーション情報機構
ヤマト運輸、三菱自動車が試作した軽商用EVで集配の実証走行試験
【環境一般 CSR】 【掲載日】2010.10.20 【情報源】企業/2010.10.14 発表
ヤマト運輸と三菱自動車工業は、三菱自動車が試作した軽商用の電気自動車(EV)を使用した集配の実証走行試験を10月15日に共同で始めた。軽商用ガソリンバンにEV専用コンポーネントを組み込んだ車両を実際の集配業務に利用し、さまざまな走行データを収集して分析する。試作車は、三菱自動車の軽商用ガソリンバン「ミニキャブバン」をベースに、同社が2009年7月に販売を始めた乗用EV「i-MiEV(アイ・ミーブ)」に搭載している駆動用のリチウムイオン電池やモーターなど、EV用の機器を組み込んだ。ヤマト運輸の東京都大田区のセンターに導入して業務に使い、実用性を確認する。
ヤマト運輸は、低公害車の採用を進め、約4万5000台保有する車両のうち、2010年3月末時点でハイブリッド車4659台を含む低公害車を1万1538台導入している。アイ・ミーブも、安全・エコドライブ指導用として10台利用している。今回の実証走行によって、軽商用EVの業務での本格採用を検討していく。
三菱自動車はアイ・ミーブに続いて、商用EVの開発を進めている。ヤマト運輸の協力で実証試験を行って結果を開発にフィードバックし、軽商用EVの早期市販化を目指す。EVは1回の充電で走行できる距離や充電設備が課題だが、ヤマト運輸の地域内の集配業務は1日の走行距離がさほど長くないことから、EVに向いているという。