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環境ニュース[国内]

日産、屋久島の「CO2フリーの島づくり」で鹿児島県と協定

エコビジネス】 【掲載日】2010.08.24 【情報源】企業/2010.08.06 発表

 日産自動車は、屋久島で低炭素社会の地域作りを目指す「CO2フリーの島づくり」に、鹿児島県と連携して取り組んでいくことで協定を結んだ。雨が多い屋久島では電力のほとんどを再生可能エネルギーの水力発電で賄っている。車の通行量も多く、電気自動車(EV)の普及を促進することで、世界自然遺産を持つ島にふさわしい地域作りを目指す。

 協定で取り組むのは、EVの普及、EVが安心して走行できるインフラなどの環境整備、再生可能エネルギーの活用。鹿児島県は2010年度から、EV導入や充電器設置に対する補助制度を実施。日産も充電器の最適配置の分析に取り組んでいる。今後は高低差の激しい島内道路での走行を考慮した航続可能距離などの検討を行う。

 屋久島は鹿児島県・大隅半島の南南西約60kmに位置する。「縄文杉」と呼ばれるスギ原始林が特別天然記念物に指定され、1993年にはスギ原生林などを含む島面積の約2割が世界遺産に登録。2005年には島北西部の砂浜ラムサール条約登録湿地となった。周囲約130kmの海岸沿いに島を1周する主要地方道があるほか、山岳地帯にも道路が走り、観光地だけにバスやタクシー、レンタカーの通行量も多いという。

 鹿児島県は2009年度に学識経験者やレンタカー協会などで構成する「屋久島CO2フリーの島づくりに関する研究会」を設置。研究会は2010年3月、いつでも誰でもEVを利用できるようにするための充電設備やメンテナンス体制などのインフラ整備、充電設備の位置情報を知らせるナビシステムの開発、EVを利用した観光ルートの開発などを提言している。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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