一般財団法人環境イノベーション情報機構
EPA&エネルギー省 燃料電池発電所計画を公表
【エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】/2000.10.26 発表
EPAは、10月25日、エネルギー庁(US Dept. of Energy;DOE)とEPAが共同出資する「燃料電池−ガス・タービン」ハイブリッド発電所について公表。EPAとDOEは、この革新的な「燃料電池−ガスタービン」 複合システムが、世界で最も効果的な発電システムとなることを期待している。というのも、従来のアメリカの発電所では、燃料の持つエネルギーの35%しか取り出すことができなかったが、新システムでは、発電効率が60%に上がると予想されているためだ。燃料電池は、従来の発電所と比べ、同じ電力量をより少ない燃料から発電することができるため、石炭や天然ガスを利用する発電所よりCO2の発生を抑制することができる。
また、新システムでは、「燃焼」がないため、従来の発電所で発生していた大気汚染物質(NOxやSOx)が発生しない。水質汚染や廃棄物汚染等も削減されるという。
EPAとDOEは、「燃料電池−ガスタービン」複合システムが、「分散型発電」という新たな段階、つまり電力が必要なところに小さな発電所を設置するという段階でのフロンティアに成り得ると考えている。規制が緩和された競争的なエネルギー市場においては、「分散型発電」への関心が高まってきている。この10年間で、アメリカにおける分散型発電の発電量は年間5000メガワットから100,000メガワットまで増大すると予想されている。【EPA】