一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成20年度悪臭防止法施行状況を公表
【大気環境 悪臭】 【掲載日】2009.12.25 【情報源】環境省/2009.12.24 発表
環境省は平成21年12月24日、全国の地方公共団体の報告に基づく平成20年度の悪臭防止法の施行状況を公表した。悪臭防止法の規制地域を設けている市区町村は、平成20年度末時点で、全国の市区町村の約72.0%にあたる1,296市区町村であった。
平成8年に創設された臭気測定業務従事者(臭気判定士)の数は年々増加しており、平成20年度末現在の臭気判定士免状の取得者数は3,082名(前年度2,929名)となった。
悪臭苦情の件数は平成20年度は16,245件(前年度17,533件)であり、前年度に比べ1,288件減少し、5年連続で減少した。
苦情の内訳を見ると、野外焼却が最も多く4,132件(全体の25.4%)、サービス業・その他が2,325件(14.3%)、その他の製造工場が1,701件(10.5%)等であった。
前年度と比較すると、野外焼却に対する苦情が476件、サービス業・その他に対する苦情が308件減少していた。
悪臭防止法の規制地域内の工場・事業場に係る苦情6,507件のうち、法に基づく立入検査が2,525件実施された。また、測定が93件実施された結果、規制基準を超えていたものが47件であり、法に基づく改善勧告は5件行われたが、改善命令は行われなかった。この他、行政指導が1,764件行われた。【環境省】