一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成12年度に漁獲・輸入された魚介類中のダイオキシン類、平成11年とほぼ同レベル
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2002.02.12 【情報源】水産庁/2002.02.08 発表
水産庁は、平成12年度に日本の周辺海域の主要漁場で漁獲された魚介類や、遠洋・輸入魚介類について実施した、ダイオキシン類蓄積状況実態調査の結果を公表した。魚類、貝類、甲殻類、するめいか・まだこなど計101検体について、ポリ塩化ジベンゾジオキシン(PCDD)・ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーPCBなどのダイオキシン蓄積量を分析した今回調査では、ダイオキシン濃度の単純平均は0.650pg−TEQ/gで、平成11年度の調査結果0.816pg−TEQ/gと「おおむね同レベル」と評価された。
また、国内産魚介類58検体の単純平均は0.619pg−TEQ/g、遠洋・輸入魚介類43検体の単純平均は0.639pg−TEQ/gとなり、国内産と遠洋・輸入物の間には大きな差はみられなかった。
なお、欧米人・日本人を問わず、ダイオキシン類摂取量の約90%以上が食品を経由して摂取されており、日本人の場合は魚介類からの摂取割合が高いと考えられているが、水産庁では、今回の結果から試算した魚介類を含む食品からのダイオキシン類摂取推定量は、耐容一日摂取量(TDI)の4pg−TEQ/kg/日を下回り、「健康に影響を及ぼすことはない」と結論している。【水産庁】