一般財団法人環境イノベーション情報機構
川内原子力発電所3号機増設計画の環境アセス準備書に対し、環境大臣意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2009.09.29 【情報源】環境省/2009.09.28 発表
環境省は、九州電力が計画している川内原子力発電所3号機増設計画に関する環境影響評価準備書に対する環境大臣意見をまとめ、平成21年9月28日付けで経済産業大臣に提出した。この計画は、九州電力が既設の川内原子力発電所の隣接地に埋立地を造成し、新たに159万kWの発電所を増設するするもの。
今回の環境大臣意見では、温室効果ガスの削減には安全の確保を大前提として、原子力発電の着実な推進が必要であるが、一方でその新増設は周辺環境に大きな影響を及ぼすおそれがあることから、慎重に計画されるべきであるとしており。
(1)温室効果ガス関係では、二酸化炭素排出抑制のため、この事業により整備される原子力発電所の最大限の活用を図ること。(2)自然環境関係では、「アカウミガメの保護」、「取放水の影響」、「土捨場の再生」、「希少動植物の保全」で、適切な措置を実施すること。−−を求めている。
なお、事業者である九州電力株式会社に対しては、経済産業大臣から環境大臣意見も踏まえた勧告がなされる予定。【環境省】