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環境ニュース[国内]

クマタカの保護に万全の措置求める 戸倉ダム建設アセスへ国交大臣が意見提出

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2002.01.24 【情報源】国土交通省/2002.01.23 発表

 国土交通省は、利根川水系戸倉ダム建設事業の環境影響評価書について、環境影響評価法第24条の規定に基づき、事業者である水資源開発公団に対して国土交通大臣意見を提出した。
 戸倉ダムの事業実施区域は、尾瀬地域の登山口の一つである大清水の間近にあり、また一部が日光国立公園内に位置する希少猛禽類を頂点とした豊かな生態系が保たれている地域であるため、自然環境への負荷低減が課題となっている。
 平成13年12月14日には環境大臣からの環境影響評価書への意見が国土交通大臣に送付されており、これを受けた国土交通省は、(1)平成14年1月23日までに事業者である水資源開発公団に対して国土交通大臣意見を伝える、(2)希少猛禽類であるクマタカについては、早急に専門家の指導・助言を受け、具体的な保全対策の検討を行うよう水資源開発公団に要請する−−との見解をあらかじめ発表していた。
 なお、環境影響評価書への国土交通大臣意見としては、(1)実行可能な範囲で環境保全の新技術を取り入れ、環境保全措置の実施に努める、(2)事後調査の結果が保全対象動植物の生態に関する科学的知見の基礎資料として活用できるよう配慮しながら実施すること、(3)選択取水設備の運用など下流の河川環境に配慮したダムの操作方法について更に検討を進める−−の3点を指摘しており、更に環境大臣意見を踏まえた国土交通大臣意見としては、クマタカの保護についての専門家の意見を聴取し、その意見をクマタカの保護対策に確実に反映すること、事業実施によるクマタカの生息への影響が確認された場合は、工事の休止も含め、適切な措置を講じること−−などを盛り込んでいる。【国土交通省】

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