一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成12年度公共用水域の水質測定結果を公表 湖沼の環境基準達成率、依然厳しく42.3%
【水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2002.01.22 【情報源】環境省/2002.01.22 発表
環境省は平成14年1月22日、平成12年度に国と地方公共団体が実施した、全国の公共用水域の水質測定結果を取りまとめた。今回の調査では健康項目について5,724地点288,355検体、生活環境項目では3,471水域8,518地点、425,784検体について調査を行った。
このうち、健康項目23項目の環境基準達成率は99.4%となっており、23項目に硝酸性窒素・亜硝酸性窒素、ふっ素、ほう素の3項目を含めた26項目の達成率も99.2%で、いずれも前年度と同じであった。
一方、生活環境項目では、有機汚濁の代表的な水質指標であるBOD(河川)・COD(湖沼および海域)項目で見た場合、環境基準の達成率は河川82.4%、湖沼42.3%、海域75.3%で、全体では過去最高の79.4%となったものの、湖沼などの閉鎖性水域での環境基準達成率は依然として低い状況となっている。
なお、全窒素と全燐の両項目で環境基準を達成していた湖沼・海域の割合も湖沼40.9%、海域71.8%となっており、こちらも湖沼の達成率が依然として低かった。【環境省】