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環境ニュース[国内]

化審法第一種特定化学物質「ポリ塩化ナフタレン」の無許可輸入が判明

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2002.01.17 【情報源】経済産業省/2002.01.17 発表

 平成10年から12年にかけて、神奈川県川崎市にある企業・昭和ディー・ディー・イー製造(株)が「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律化審法)」の第一種特定化学物質に指定されている毒性の強い物質「ポリ塩化ナフタレン」を主成分とする「塩素化ナフタレン」18トンをイギリスから無許可輸入し、同社の製造するゴム製品「ネオプレンFB」の原料の一部に使用していたことが、同社から経済産業省への連絡で明らかになった。
 ポリ塩化ナフタレンは長期的に摂取した場合、肝障害を起こすおそれがあり、昭和54年8月14日に化審法の第一種特定化学物質に指定されているため、本来輸入には許可と外国為替及び外国貿易法の承認が必要。
 なお、経済産業省では、厚生労働省、環境省、財務省、警察庁などの関係省庁にこの件を連絡するとともに、昭和ディー・ディー・イー製造(株)と「ネオプレンFB」の販売会社・昭和ディー・ディー・イー・ジャパン(株)に対し、「ネオプレンFB」の販売先に対して「ポリ塩化ナフタレン」が含有されていることを知らせるとともに「ポリ塩化ナフタレン」を適切に管理することを求めた。
 「ネオプレンFB」はプリンター用ベルト、金属部分のつなぎ目の充填用コーキング材などに使用されており、平成11年から13年にかけて、207トンを米、EU、アジア諸国に輸出し、29トンを国内販売されていた。現在、「塩素化ナフタレン」の輸入と「ネオプレンFB」の販売は中断しており、「塩素化ナフタレン」の在庫5.4トンと「ネオプレンFB」の在庫22トンは倉庫に保管されている。【経済産業省】
 

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