一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省「諸外国における風力発電施設から発生する騒音・低周波音に係る基準等の状況について(暫定版)」を公表
【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2009.03.13 【情報源】環境省/2009.03.12 発表
環境省は「諸外国における風力発電施設から発生する騒音・低周波音に係る基準等の状況について(暫定版)」を公表した。今回の暫定版は、請負先である(社)日本騒音制御工学会の検討会で、諸外国における風力発電施設から発生する騒音・低周波音に係る基準等の状況を取りまとめたもの。
調査は風力発電による電力ベースの累積導入量が多い主要国を対象とし、国・州等における法制度や公的機関が公表している報告書など国内で入手可能な各国の情報を中心に行われた。
調査結果の概要は、[1]風力発電施設から発生する低周波音に特化した基準・ガイドライン等は今回の調査では把握できなかった。[2]騒音に関しては、国レベルでは、ドイツ、フランス、オランダ、デンマークにおいて風力発電施設の基準等が設定されていることが確認され、地方自治体における基準値なども確認された。[3]セットバック(施設の設置条件)に関しては、デンマークで、少なくとも風力発電施設の全高の4倍(ハブ高さの約6倍)の距離との記述が確認された他、一部の地方自治体において基準等が定められている。−−などとのこと。
環境省は、今回の調査結果は、速報的な情報として暫定的に取りまとめたものあり、今後、今回対象外となった国を含め、さらに知見の充実に努めていくとしている。【環境省】