一般財団法人環境イノベーション情報機構
中小河川の集中豪雨対策と水難事故防止のWG報告書まとまる
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2009.01.09 【情報源】国土交通省/2009.01.06 発表
国土交通省河川局は、中小河川の管理のあり方と水難事故防止に関するワーキンググループ報告書を取りまとめ、公表した。今回取りまとめられたのは、「中小河川における局地的豪雨対策WG報告書」及び「中小河川における水難事故防止策検討WG報告書」。地球温暖化に伴う気候変化の影響と考えられる中小河川の水害や水難事故に対して、「犠牲者ゼロ」を確実なものとすることをめざして、2008年8月に学識経験者や地方自治体等の関係者を構成員として設置された2つのワーキンググループ(WG)において対策について検討されてきたもの。2008年7月28日に金沢市の浅野川で発生した大規模水害や、神戸市の都賀川における水難事故などが契機となっている。同局では、これらの報告を踏まえて、引き続き対策に取り組んでいくこととしている。
報告書及びこれまでの検討状況については、国土交通省河川局のホームページから入手可能( http://www.mlit.go.jp/river/ )。【国土交通省】
・中小河川における局地的豪雨対策WG報告書のポイント
簡易的な河川水位や被害の想定方法を整備するなど、初動体制の迅速化を図るとともに、学校教育、地域住民に対する防災教育の充実などにより、地域住民等と連携した地域防災力の維持・向上。
・中小河川における水難事故防止策検討WG報告書のポイント
新たに河川水難事故防止に対する啓発活動を重点的に実施するなど、平常時の啓発を強化するとともに、高解像度のレーダ雨量計の設置による気象予測や洪水予測の高度化など、河川利用時の情報提供を充実。