一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国一級河川の平成12年度ダイオキシン類調査結果を公表
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2001.12.18 【情報源】国土交通省/2001.12.18 発表
国土交通省では、全国一級河川の同省直轄管理区間などでの平成12年度ダイオキシン類調査結果を公表した。この調査は、全国の5湖沼と一級河川の同省直轄管理区間で冬期(平成12年1〜2月)と秋期(平成12年9〜12月)に、水質及び底質の調査を実施したもの。冬期の調査地点は172地点、秋期の調査地点は245地点。
公表された結果によると、水質については冬期、秋期調査とも過半の地点で0.2pg−TEQ/l未満であり、質の環境基準値である1pg−TEQ/lを超えた地点は、冬期調査で4河川6地点、秋期調査で2河川4地点であった。
なお、同一地点で冬期と秋期の変動を見た場合では、2倍以上変動した地点が、河川の4割程度に見られ、採水日の流況や気象状況によって水質のダイオキシン類濃度が変動する可能性が示唆された。
底質については環境基準は定められていないが、冬期調査では平均値が4.4pg−TEQ/g(dry)、秋期調査では3.4pg−TEQ/g(dry)となっており、環境省が同日発表した「平成12年度ダイオキシン類に係る環境測定結果」の公共用底質の測定平均値9.6pg−TEQ/g(dry)よりは低い結果となっている。
底質についても、同一地点で冬期と秋期の変動を見た場合、2倍以上の変動が見られる地点が河川で5割程度みられ、同一地点であっても出水に伴う底質の移動などにより底質ダイオキシン濃度が変動する可能性が示唆された。【国土交通省】