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環境ニュース[海外]

ゴア元米副大統領&オランダ・クラーマー大臣 金融危機を言い訳に気候変動対策を後退させるべきではない

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2008.10.29 【情報源】オランダ/2008.10.15 発表

 オランダのアールスメールで10月15日、アメリカのゴア元副大統領の講演会が行われ、ノーベル賞受賞者でもあるゴア氏は、現在の金融危機を持続可能性へのチャンス、再生可能エネルギーへの投資のチャンスとして活用すべきだと指摘した。ゴア氏は、また、企業も優れた取り組みを数多く進めているが、これだけでは不十分で、気候変動対策については、政府が推進力となるべきだと強調した。
 ゴア氏の前に演説した、オランダ住宅・国土計画・環境省のクラーマー大臣も金融危機に言及。「先週、『金融危機を食い止めなければならない。だから、気候変動対策にまわす十分な資金や時間はない』という発言を耳にした。しかし、こうした考えは大きな誤りだ。この数週間から学ぶことがあったとしたら、世界的な金融危機は、国際的な協力によってのみ解決できるということだ。一国ができることは限られているが、力を合わせれば問題を解決できる。気候変動問題についても同じだ」と述べた。さらに、同大臣は、金融システムから、短期的な利益だけに目を向けた不適切な刺激を取り除かなければならないということが金融危機で明確になった と指摘。「地に足の着いた、持続可能な発展を目指すような、新たな刺激が必要だ」と続けた。【オランダ住宅・国土計画・環境省】

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