一般財団法人環境イノベーション情報機構
皇居にクールアイランド効果 周辺市街地の夏の気温低下に貢献
【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2008.06.13 【情報源】環境省/2008.06.13 発表
環境省は2007年夏の皇居外苑とその周辺地域の気温等観測結果を公表した。今回の観測は、都内有数の緑地である皇居のヒートアイランド緩和効果を定量的に把握し、その結果を都市の熱環境改善政策に活用することを目的に実施されたもの。
公表内容によると、皇居外苑の2007年8月の気温は一日を通じて、周辺市街地よりも約1.0℃低く、最大で約2.8℃の温度差が生じる時間帯があることも確認された。
また、皇居および皇居外苑の平面気温は、周辺市街地と比べて低いことが確認された。
更に、皇居外苑から周辺市街地にかけて、行幸通り沿いに7地点で気温の連続観測を実施した結果では、風が穏やかな晴天の夜間には、冷気が周辺市街地へにじみ出し、約300m離れた東京駅まで達していることが判明した。
なお、皇居お濠の水温を測定し、皇居外苑の気温と比較した結果、お濠の水温は、昼間は気温と同程度まで上昇し、夜間には気温よりも2〜5℃程度高いことが判明、お濠の水温を下げることによって、皇居・皇居外苑のクールアイランド効果をより高める可能性があることが確認された。【環境省】