一般財団法人環境イノベーション情報機構
違法伐採報告書をG8環境大臣会合に提出 ──G8森林専門家が取りまとめ
【地球環境 森林の減少】 【掲載日】2008.05.30 【情報源】環境省/2008.05.26 発表
環境省・外務省・林野庁では、G8森林専門家による違法伐採報告書の取りまとめとG8環境大臣会合への提出に関して発表。この報告書は、G8各国が1988年のバーミンガム・サミット以降の過去10年間にわたって取り組んできた違法伐採及び関連取引に関する政策・措置の実例を示し、その成果について評価するとともに、北海道洞爺湖サミットを見据えて今後G8が市民社会等と連携しつつ取り組むべき課題を記述したもの。報告書を取りまとめたG8森林専門家には、G8各国及び欧州委員会の森林専門家が参加。日本からは環境省・外務省・林野庁が参加している。背景として、世界の森林が減少の一途をたどり、地球温暖化や生物多様性の損失に大きな影響を与える地球規模の環境問題となっていること、また森林減少を促進する大きな要因のひとつが当該国の法令等に違反して森林伐採が行われる「違法伐採」にあると指摘される。
G8では、98年の英国バーミンガム・サミット以降、累次の会合で違法伐採問題について議論されてきており、05年の英国グレンイーグルズ・サミットに先だって開催されたG8環境・開発大臣会合において違法伐採対策に関する閣僚声明の発出、また同年のグレンイーグル・サミットにおける成果文書「グレンイーグルズ行動計画」への違法伐採の取り組みの盛り込みなどがなされてきた。