欧州委員会　トラックとバスのNOx・粒子状物質排出基準の強化を提案

　欧州委員会は、トラック及びバスのNOx・粒子状物質排出基準をさらに厳しくする「Euro VI基準」を公表した。新たなEuro VI基準は、Euro V基準と比べて、NOx排出量を80％、粒子状物質排出量を66％削減する。
　Euro VI基準によって、欧州の大気質が大幅に改善することが期待される。アメリカなど他の国々の基準との調和を目指すステップともなる。また、指令（EU27カ国がそれぞれ国内法制化する必要がある）を規則（全加盟国に直接適用される）に置き換えることとし、規制を簡素化した。
　Euro VI基準は、2013年には施行される必要がある。
　なお、欧州委員会の提案は、関係者との協議、インターネットを通じた公衆協議の対象となり、また、欧州議会および閣僚理事会においても議論される。【欧州委員会環境総局】