一般財団法人環境イノベーション情報機構
廃棄物焼却施設からの18年度ダイオキシン類排出総量、17年比約14%削減
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2007.12.21 【情報源】環境省/2007.12.18 発表
環境省は平成18年4月1日から19年3月31日までの1年間を対象とした、全国の廃棄物焼却施設の排ガス中ダイオキシン類濃度の測定結果や濃度測定結果をもとにしたダイオキシン類排出量の推計結果をまとめ、19年12月18日付けで公表した。公表内容によると、この1年間に全国の廃棄物焼却施設から排出されたダイオキシン類の推計総量は約116グラムで、前年の調査(16年12月1日から17年11月30日まで)の推計排出量約135グラムと比べ約14%削減された。
内訳としては、一般廃棄物焼却施設からの排出が約54グラム、産業廃棄物焼却施設からの排出が約62グラムだったとされている。
事業活動からのダイオキシン類排出量については、12年に定められた「15年のダイオキシン類推計排出量を9年比で95%削減する」という排出量削減計画が達成されたことを受け、17年6月に「22年の推計排出量を15年より約15%削減する」とする新削減計画が公示されている。
この削減計画には各事業分野別の削減目標値が定められており、廃棄物焼却施設からのダイオキシン類排出量の目標値は、「22年の排出量を15年排出量(145グラム)より約30%削減すること」とされている。
今回公表された116グラムという数字は、15年比マイナス約20%にあたる。【環境省】