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環境ニュース[国内]

意見募集結果を公表 航空機騒音の環境基準改正に向けた中環審報告案

大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2007.06.26 【情報源】環境省/2007.06.26 発表

 平成19年5月17日から6月15日まで実施されていた、航空機騒音環境基準改正に向けた中環審報告案に対する意見募集結果が、19年6月26日付けで環境省から公表された。
 報告案は、中央環境審議会騒音振動部会に設置された騒音評価手法等専門委員会が、測定機器の進歩により高度な測定が簡単に行えるようになったことや、ある時間内で変動する騒音レベルのエネルギーに着目した評価手法「等価騒音レベル」を基本とした評価が国際的な騒音評価手法の主流になってきている状況を踏まえつつ、まとめたもので、新たな指標として、現行評価手法との継続性が高い「時間帯補正等価騒音レベル(Lden)」を採用することが適当であると結論している。
 「Lden」は等価騒音レベルを基本とした指標の1つで、夕方の騒音、夜間の騒音に重み付けした上で1日の等価騒音レベルを評価する手法。「Lden」を採用した場合、現行の環境基準値に相当する値は、地域類型1の地域(住居用地域)については57デシベル以下、地域類型2の地域(1以外の地域)については62デシベル以下になるという(注1)。
 公表内容によると、この内容に対し、14の意見提出者(自治体関係2通、個人・その他12通)から75件の意見が寄せられた。
 このうち、「会話妨害や睡眠への影響などを再検討し、より厳しい基準値にするべき」という意見が13件寄せられていたが、この意見に対しては「今回の報告は、騒音測定技術の向上や、国際的な騒音評価手法の動向を背景として評価指標を見直したもので、睡眠への影響などについては、現在実施している調査の結果により必要な対応をとることになる。なお今回の報告でも、地上音も含め、実態に即した正確な騒音評価を導入することを報告案に記載している」という専門委員会の見解が示されている。【環境省】

(注1)現行の環境基準は、「加重等価平均感覚騒音レベル(WECPNL)」という手法により評価を行うとしている。環境基準値は地域類型1で70WECPNL以下、地域類型2で75WECPNL以下とされている(基準値のWECPNLは単位)。

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