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環境ニュース[海外]

中国 環境サービス業が急成長:年間成長率25%、2010年の収入1100億元に

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.08.29 発表

 中国の環境サービス業の成長速度から見ると、国家環境保護総局が作成した「環境サービス業発展報告」における結論は、ここ10年余り中国の環境サービス業は急速な発展を遂げたということである。1993年〜2004年、環境サービス産業市場は、年間平均25%の成長率を実現した。これは、同期の環境製品製造業の市場成長率の2倍近くである。2004年国有環境サービス企業と、年収200万元以上の非国有環境サービス企業は3400に上り、職員数は17万人、年間収入総額は260億元超となった。
 現実の需要の波及状況からすれば、環境サービス業の急成長は必然の結果である。同報告の予測によれば、第11次五ヵ年計画期間において、中国環境産業は15%〜17%の成長率を保ち、2010年には環境産業の年間収入総額は8000億〜1兆元に到達、そのうち、環境サービス産業の年間収入は約1100億元となる見込みである。
 具体的には、10大流域(地域)都市汚水処理規模の増強量は日量5000万トンで、汚染処理の総事業費は約1800億元(うち管網建設投資が1200億元)と予測され、工業廃水処理には約2000億元が投入されると予測される。全国の水汚染処理技術研究開発による年間収入は15億元に達し、水汚染処理施設事業設計による年間収入は40億元、工事施工の年間収入規模は170億元、対外環境貿易総額は50億元に達する見込みである。
 二酸化硫黄汚染処理には約3000億元の投入が必要とされ、そのうち火力発電所の脱硫に約300億元、工業用キルン脱硫に400億元、民間用ボイラー脱硫に300億元、その他約2000億元が必要とされる。また自動車排気ガスや煙塵排出などの規制に2000億元の投入が必要とされる。0.76億kW分の石炭火力発電機には排煙脱硫設備を取り付けねばならず、約300億元が必要となる。そのうち事業準備費用には、コンサルティング、FS報告、環境影響評価などを含めて約15億元必要で、事業設計と建設費用は、試験稼動を含めて約75億元、設備費用は約210億元必要となる。2010年までに、工業ボイラー・キルンの汚染処理に対し、約200億元の資金が必要であり、5年間で17.6億元の稼動市場空間が創出される。第11次五ヵ年計画期間、電気集塵機の需要は毎年約82万〜92万トンで、5年間で410万〜460万トンの需要が見込まれる。バグフィルター産業は平均25%の速度で成長し、2010年までに総生産額が220億元ほどになると予測されている。
 都市生活ゴミ管理の全建設整備資金は1000億〜1200億元必要となる。そのうち事業コンサルティングに4億元、環境影響評価に16億元、事業設計に1000億元、技術研究開発に5億元、施設運営に300億元、その他サービス(監理・研修など)に20億元。
 危険廃棄物処理の総資金額は150億元(国家財政予算が80億元)で、そのうち事業設計収入は約3億〜7.5億元、危険廃物処理事業建設に関連した事業コンサルティング収入は約0.3億〜1.3億元、事業施工(設備設置など)サービス収入は約12億〜15億元、危険廃棄物環境影響評価による収入は約0.3億〜0.75億元と見込まれる。危険廃棄物処理技術の研究開発資金は約7.5億元〜15億元、危険廃棄物(医療廃棄物を含む)の施設運営収入は約75億〜80億元となる。
 第11次五ヵ年計画期間、騒音振動対策産業の年成長率15%と予測されており、産業生産総額は倍増し、80億元に達する見込みである。そのうち騒音対策サービス生産額は、産業生産総額の約10%を占め、8億元に達する。
 環境汚染処置施設の運営サービスは、中国の第11次五ヵ年計画環境サービス産業発展の重点であり、倍増の勢いである。2010年までに、全国の環境汚染処理施設の運営サービスによる総収入は300億元に達し、利潤総額は20億元、運営プロジェクト数は5000件に、運営企業数は3000社に達する見込みである。【中国環境報】

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