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環境ニュース[海外]

中国 CDM協議に発展のきざし

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2007.05.17 【情報源】中国/2005.10.27 発表

 2003年広東、上海、江蘇、河南など20以上の省で電力不足を経験した後、中国電力企業は電力発展計画を修正し、2005年までに設備規模を30GW増加させ、430GWにまで高めるとした。2003年中国発電のうち82.8%は石炭発電であり、先進技術発電と比較し熱効率が悪く、電力輸送効率も先進国と比較し2〜3%低い。これらはCDM実施の好機会である。今後3年間に電力業界が実施する電力効率化CDMプロジェクトは900件以上で、プロジェクト年間平均排出削減量は10万t、その内10件のプロジェクトの年間排出削減量は100万tを超える見込み。
 最近の研究によると、今後3年間でCDM形式によるゴミ埋立メタンガス発電プロジェクト建設は100〜130ヶ所に及び、その設備規模は200〜2万kW、年間メタンガス排出削減量は1300〜2000万tで年間総発電量は6億kWhに達する見込み。工業有機廃棄物や畜産業有機廃棄物嫌気処理および都市汚水のメタンガス発電など、潜在的なCDMプロジェクトは300件で、年間総排出削減量は2000万t以上、年間発電量は7億kWh以上の見込み。炭鉱ガス発電分野では、大規模開発利用は困難であるが、現在運行中の事業は約80件、平均発電容量1000kW、年間排出削減量は合計3000万t以上である。
 現在6ヶ所の超超臨界発電所が計画中または建設中であり、典型的CDM事業となっている。その総発電容量は1380万kW、年間総排出削減量は1000万t以上で、2008年までに完成予定。天然ガス発電、バイオマス発電、熱発電などは商業化までに時間が必要で、今後3年間の総排出削減量は2000万t以上の見込み。
 中国の風力発電設備規模は100万kW以上。京都議定書署名以来多くの企業が投資を増やしており、中国五大電力集団の30以上の企業が総額100億元以上の投資をしている。2005〜2008年建設予定の設備規模は300万kW、年間総排出削減量は600万t以上の見込み。小規模水力発電CDMは、その条件の複雑さから概算を出しにくいが、まずは投融資体制の問題の解決が必要とされている。【中国環境報】

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