一般財団法人環境イノベーション情報機構
吹付けアスベスト飛散防止対策未完了の病院、47に減少
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2007.03.06 【情報源】厚生労働省/2007.03.06 発表
厚生労働省は、病院の吹付けアスベスト(石綿)使用実態に関する第2回追跡調査結果と、含有率「0.1パーセント超で1パーセント以下」のアスベスト使用状況に関する補足調査結果を、平成19年3月6日付けで公表した。このうち、アスベスト使用実態追跡調査は、8年度以前に竣工・あるいは改修工事を完了した病院を調査対象とし、回答のあった7,809施設の実態を分析したもので、18年2月の第1回追跡調査の続報。
吹付けアスベストなどの使用が確認された2,275の病院のうち、封じ込めなどの飛散防止対策を完了していない病院は、18年2月時点では396あったが、今回の発表では47に減少していた。
また補足調査は、18年9月1日から施行された改正労働安全衛生法施行令により、アスベストの規制対象が従来の含有率「1パーセント超」から「0.1パーセント超」に拡大されたことを受け、これまで調査対象になっていなかった含有率「0.1パーセント超で1パーセント以下」の吹き付けアスベストなどの使用状況を調査したもの。
公表内容によると、これらのアスベストが確認されたと回答した病院は296あり、うち飛散のおそれがある病院は56。このほかに113病院が分析中という回答を寄せていた。【厚生労働省】