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環境ニュース[国内]

アスベストによる労災保険支給決定件数840件に 06年3月27日から9月末までの約半年で

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.11.06 【情報源】厚生労働省/2006.11.02 発表

 仕事を通じアスベスト石綿)にさらされたことが原因で肺がん・中皮腫にかかったとして、06年3月27日から9月末までに、労災保険の給付が請求された件数が1,138件にのぼり、うち840件について労災保険の支給決定がされたことが、厚生労働省の06年11月2日付け発表であきらかになった。
 請求があった1,138件中、肺がんでの請求は573件、中皮腫での請求は565件で、給付決定分の840件中では、肺がんは328件、中皮腫は512件だった。
 都道府県別の請求件数は、周辺住民などへのアスベストによる健康被害が05年に最初に指摘された、クボタ旧神崎工場のある兵庫県の119件をはじめ、大阪府(145件)、東京都(131件)、神奈川県(86件)が多く、支給決定数も、大阪府(113件)、東京都(110件)、兵庫県(89件)、神奈川県(72件)の順に多かった。
 一方、石綿救済法に基づく特別遺族給付金(注1)の請求件数は1,334件で、うち632件(特別遺族年金551件、特別遺族一時金81件)が給付決定されていた。

(注1)01年3月27日以降に死亡した労働者の遺族は、労災保険法に基づく遺族補償給付の支給対象となるが、06年3月27日以降に労災保険法の時効(5年)に達した場合は、労災保険給付が受けられなくなる。この救済措置として、アスベスト救済法により設けられた特別遺族給付金は、01年3月26日以前にアスベストを原因疾患疾病により死亡した労働者の遺族で時効により労災保険法に基づく遺族補償給付の支給を受ける権利が消滅した人を支給対象としている。特別遺族給付金の申請・相談先は、労働基準監督署。【厚生労働省】

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