一般財団法人環境イノベーション情報機構
殺虫剤ビフェナゼートの食品健康影響評価案への意見募集実施
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.10.27 【情報源】内閣府/2006.10.26 発表
内閣府食品安全委員会は、平成17年10月に厚生労働省から意見を求められていたヒドラジン骨格を持つ殺虫剤「ビフェナゼート」の食品健康影響評価案をまとめ、この案について18年11月24日17時(必着)まで意見募集を行うことにした。同委員会では評価にあたって動物代謝、植物代謝、土壌中運命、水中運命、作物残留、土壌残留、一般薬理、急性毒性、亜急性毒性、慢性毒性、発がん性、生殖発生毒性、遺伝毒性などの試験を行った。
今回の評価案では、イヌを使った1年間慢性毒性試験、ラットを使った慢性毒性/発がん性併合試験で悪影響が認められなかった最大投与量(無毒性量)が「1日体重1キログラムあたり1.9ミリグラム」となったことをもとに、この数値に安全係数として100分の1を掛けて、一日摂取許容量(ADI 注1)を1日体重1キログラムあたり0.01ミリグラムと算定した(注2)。
意見は郵送、FAX、意見募集フォームで受付けている。
宛先は内閣府食品安全委員会事務局評価課(住所:〒100−8989東京都千代田区永田町2−13−10プルデンシャルタワー6階、FAX番号:03−3591−2236)。
(注1)人が一生涯にわたって毎日摂取し続けても、健康に影響をおよぼさないと判断される量。1日当たりの体重1キログラムに対する質量として表される。
(注2)各試験で悪影響が認められなかった最大投与量(無毒性量)の最小値は、イヌを使った90日間亜急性毒性試験の「1日体重1キログラムあたり0.9ミリグラム」だったが、より長期の1年間慢性毒性試験の数値が1.0ミリグラムであり、この差が用量設定の違いによるものと考えられたため、1年間慢性毒性試験、慢性毒性/発がん性併合試験の数値が設定根拠となった。【内閣府 食品安全委員会】