一般財団法人環境イノベーション情報機構
もんじゅ設備の「健全性確認計画」 保安院が妥当と評価
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.09.22 【情報源】原子力安全・保安院/2006.09.21 発表
原子力安全・保安院と(独)原子力安全基盤機構は、高速増殖原型炉もんじゅの「設備健全性確認計画書」に関して、平成18年7月31日から8月4日にかけて実施した立入検査の結果をもとにした評価をまとめ、18年9月21日開催の原子力安全委員会に報告した。もんじゅは試運転中の7年12月に2次系ナトリウム漏えい事故が発生した後、約10年にわたり運転を停止し、ナトリウム漏えい対策のための改造工事を実施している。
今回評価対象になった「設備健全性確認計画書」は、もんじゅの運転再開に向け、経年による機器・構造物の性能健全性、長期停止中の保全・補修の適切さを確認することを目的に、(独)日本原子力研究開発機構が作成したもの。
評価結果は、(1)日本原子力研究開発機構の確認計画書作成・実施体制、(2)主要設備の健全性評価・確認計画−−の両面を妥当であるとしたが、今後の対応として、日本原子力研究開発機構が計画を着実に実施すること、新知見が得られた場合には計画・実施体制を速やかに見直すこと、技術的基盤を更に強化すること−−が必要であると指摘している。
なお保安院は、日本原子力研究開発機構が実施する点検・検査の計画書への適合度、実施体制の妥当性を、規制当局として引き続き確認する方針。また健全性確認以外の課題に対する機構の対応についても、適宜評価の上、必要な場合は指示を出すとしている。【原子力安全・保安院】