一般財団法人環境イノベーション情報機構
「組換え農作物、長期栽培しても周辺生物相へ影響なし」 農水省が調査結果公表
【自然環境 生物多様性】 【掲載日】2006.07.18 【情報源】農林水産省/2006.07.18 発表
農林水産省は平成18年7月18日までに、遺伝子組換え農作物を長期栽培したケースでの環境影響調査結果を公表した。この調査は、組換えを行ったイネ、ダイズ、トウモロコシ、ナタネを、(独)農業環境技術研究所など4研究機関のほ場で栽培し、植物相、昆虫相、微生物相への影響を調べたもので、13年度から17年度までの5年間実施されていた。
公表内容によると、植物相、昆虫相、微生物相ともに、組換え体を栽培した区画と非組換え体を栽培した区画の間に差は確認されず、組換え農作物を複数年栽培した場合でも、(1)その栽培ほ場、周辺の生物相への特別な影響は認められない、(2)栽培ほ場に後作として別の作物を栽培した場合でも特別な影響は認められない−−という結論が示されている。【農林水産省】